人生は続く

日記

2023.9.27(水)
「人生は続く」

いつも通りの朝ごパン。

休日、おうち映画のお供は堅あげポテト“北のほたて醤油味”。

国稀に合う味わい、というコンセプトなのに申し訳ないけどビールで。
確かにこりゃ、ぬる燗なんかがぴったりの味。
そういえば今年、ひやおろしをまだ飲んでないぞ。

何だか疲れが取れず、頭痛もするので予定変更、出かけないことにしておうちで映画を。
本当は『ベイビーわるきゅーれ2』を観ようと思っていたけれど、こちらも予定変更、ヒュー・ジャックマンの『The Son/息子』に。
心の体力が要るだろうと予感していたので、翌日も休みの日を選んで。

フローリアン・ゼレール監督の前作『ファーザー』がとても良かったので、こちらも期待していた。
そして更に、ヒュー・ジャックマンが脚本に惚れ込み、熱烈オファーで製作側にも携わっているというので更に楽しみにしていた。

ムキムキアクションのヒューもカッコいいけれど、歌って踊る彼が私は好き。
この作品はそのどちらでもないけれど、代表作の一つに加わったことは間違いないと思う。

17歳の多感な男の子を演じたゼン・マクグラスがとにかくとにかく、素晴らしい演技だった。
学校にも家にも、世界中のどこにも居場所など無いと、人生が怖いと自分を追い詰めている。

表情や、台詞や、何もかものリアルさにとにかく胸がぎゅっとした。
愛では救えないこともある。
医師のこの台詞は、とても重要で、この映画のキーワードだと思う。

何故頑張れないの、
こうすべきでしょう、
これからどうするの、何があったの。

本人が一番分からないのに、
救いたい一心で、周りは質問責めにしようとしてしまう。
でもそれは多分、本人のためではなく、自分のためだ。

我が息子と重ねて観ない訳には、いかなかった。

高校1年の2学期が始まる日の朝、布団に顔を埋めて
“もう行けない”と絞り出すように言った。
無知で、まだ何とかなると思っていた私は彼を責め、自分を責め続けた。

やり直せない日々のことを、謝ることしか出来ないからこそ、
こういう映画は、自分たちには関係ないと思う人にこそ観てもらえたらいいなと、密かに思う。

この映画の救いは、インターン役として出演している、監督の義理の息子というガブリエルで、かつて鬱を患っていた当事者。

観終わった後、一人で抱えるのは重く大き過ぎたので、ネットで解説やインタビュー記事などを探してみる。
「映画.com」の記事がよくまとまっいて良かった。

17歳のニコラスは孤独を抱えている、けれど周りの大人もそれぞれに孤独を抱えている。
お手軽なハッピーエンドでなかったことは、私をがっかりさせなかった。
舞台は日本でも上演されていたけれど、おいおい泣いてしまいそうで、映画を家で観るのが私には合っていたかな。

光見えずとも、人生は続く。

明日こそ『ベイビーわるきゅーれ2』を観るぞ。

今日の2捨て
①使いづらかったトイレットペーパーホルダー
②毛が抜けてきたデッキブラシ

今日のおうち映画
『The Son/息子』フローリアン・ゼレール監督

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